ご存知の通り、伊勢神宮では、二十年ごとに式年遷宮が行われます。
全てのお宮が新しく立て替えられ、それぞれのお宮の中にある調度品に至るまで、新しくされます。
遷宮は、伊勢神宮のみならず、全国の少なからぬ古社で行われるものでありますが、その意味は、「よみがえり」にあります。
よみがえりとは「蘇り」や「甦り」と書きますが、やまとことばでは「黄泉返り」、「夜見帰り」ということで、「死の国から生きて返る」ことであります。
伊弉諾尊様(いざなぎのみこと)は、一度は死の国である黄泉に、足を踏み入れられましたが「よもつへぐい(黄泉の国の食物を口にすること)」をすることなく、取って返してよみがえりを果たされます。
追いかけてくる鬼を桃の力で封じなさいます。
そして、穢れを禊によって洗い落とされます。
遷宮とは、神社の禊といえます。
ここから新たな復活が始まるのだそうです。

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