多くの学校にも銅像があり有名な二宮金次郎ですが、あるとき、「夫れ、人道は譬えば、水車の如し。その形半分は水流に順い、半分は水流に逆らふて輪廻す。丸に水中に入れば廻る事あるべからず。」、とおっしゃった由です。
水車が丸ごと川に沈んでいればエネルギーは生まれない。半分を水中に沈め、人工的に抵抗を作ってこそ水車は本来の働きができる、との趣旨だそうです。
さらに金次郎は、この水車の教えを人間の欲に譬えて、「全くの無欲では水車は回転しない。だからと言って欲望にどっぷりと丸ごと浸かっているようでは水車は動かないと」、と述べ、生きていく上で欲を調和させることがいかに重要かを強調されるのだそうです。
欲は人間の発展に重要ですが、欲に振り回されるとかえって発展はなくなります。
また神様の道を歩むのはとても重要ですが、かといって御幣担ぎになりますと、重要な何かを失いがちとなります。
何事も中庸が肝心との由です。

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