それまでは、まちまちで、古典には「称辞(たたえごと)」、「護詞(いはひごと)」、「寿詞(よごと)」、「祓詞(はらへことば)」、「諄辞(のりと)」などとあります。
神様をお祀りする氏族ごとにそれぞれの呼び名を用いていたためのようです。
タタヘゴトは、讃えることばで、神様の御働きを賞賛するものです。
イハヒゴトは、斎(いわ)うことばです。
イワウは、「籠る(こもる)」意味ですから、お籠りの際に唱えたことばなのでしょう。
ヨゴトは、長寿をことほぐことばです。
ハラヘコトバは、文字通りお祓いのことばです。
ノリトは、秘めたことを公表することばです。
占いに現れ出られた神様の意志を記すことをいうノリに、まじないを意味するトを添えた語です。
まつりを行うには、まず、神様に日程・奉仕者の適否を伺います。
対する神様の意志表示のことばを文字に表したものがノリトです。
選ばれた人々は、直ちに忌み籠りにはいります。
そのおりに唱えたことばがイハヒゴトです。
祭りの当日、神様に申し上げることばがタタヘゴトなのでした。

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