散歩を兼ねてお参りをなさる時などは、大抵普段着だと思います。
神社はあらゆる人を拒否せず、皆様の生活に密着していますからそれで問題ありません。
しかしながら、初宮詣や、七五三詣、成人式などの際は如何ですか?
そのような日のことを、『晴れの日』と申します。
はれがましく、表向きで、正式、おおやけの日である意味です。
これに対しまして、『普段』のことを、『褻(ケ)』と申します。
おおやけでないこと、よそゆきでないこと、日常のことの意味です。
『晴れ』の日と『褻』の日は、心構えも身なりも異なる準備をいたします。
残念なことに、最近その区別が無くなって来ているようです。
因みに、欧米では、日曜日は、教会に行く日であり、この日はハレの日で、晴れ着を着て最もおしゃれをする日であります。
同様に、神社の拝殿に上がり、神さまの前で御祈祷を受けられ、お祈りをなさるのは、最高にformalな行動です。
それは七五三詣などのお祝いだけに限らず、厄祓、家内安全祈祷などで、昇殿して参拝する時も同じです。
無理をなさる必要はありませんが、出来る限り身を正されて御殿に上がられるのが肝要です。
晴れの日と褻の日を区別し、晴れの場と褻の場を分けて暮らして見られたら如何でしょう。
人は、形を整えることで心も整う生きもののようです。

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