そのためか、正座のできない方、あるいは短時間しか座ることのできない方も多く、神社でも、そのような方々を考慮しまして、胡床 ( こしょう )と申します椅子にお座り頂き、ご神前に立って頂き、玉串奉奠(たまぐしほうてん)と申します玉串を奉って頂いてご祈念頂く作法でお参り頂く神社が多くなってきているようです。
このお祭りの仕方を立礼(りつれい)と申します。
京都大神宮の御殿は畳敷きでありますが、お参りの方の便宜のために、胡床 ( こしょう )も置かせて頂いております。
しかし、本来日本での神様へのご祈念は、座り込んでしたものです。
伊勢神宮では、神職は、玉砂利の上にござの様なものを敷きまして、その上に正座をして祭事を斎行いたします。
奏上します祝詞には、額突く(ぬかづく)という表現があり、これは、「ひたいを地や床につけて、お辞儀や礼拝をする」という意味であります。
つまり、参拝者は、ご神前で、座ってお願い事をするという意味であります。
無理をなさる必要はありませんが、祭事は、20分ほどですから、可能であれば、正座なさって、参拝なさると、また違った感動をお持ちになられるかもしれません。

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