そのため、昔は、最高のプレゼントは、身に着けているものでありました。
身に着けているものにも、身に着けている方の魂に近いものが宿ると考え、その魂を共有するということは最高のおもてなし、信頼の証、連帯感の証明と考えたからでありました。
また、受験生が、先輩で目指す学校に合格なさった方の筆記用具などを貰って勉強するとその目指す学校に入学出来るといったゲン担ぎもあると伺います。合格なさった方の筆記用具に宿った魂は、その方の合格に寄与したので、その魂の発動を期待し、同時に、その筆記用具を使った方にあやかりたいという気持ちからでした。
日本では人に対してのプレゼントを重要視し、お中元やお歳暮の習慣もありました。
ところが、最近は、お中元やお歳暮のみならず、年賀状もメールで済ます人が多いようです。
確かに、経費的にも、手間的にも、多忙な方が多い現代にあっては、効率的だと申せます。
しかし、たまには、物に宿る魂を感じて、お世話になった方、大切な方に心を込めたプレゼントをなさるのも良いと思われます。
ご神前や、祖霊舎へのお供え物もそのような心意気でなさると神様もご先祖様もとても喜ばれるようです。

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