注目すべきは、人々は、鬼を徹底的に亡き者にしようとはしていない点であります。
あくまで自分の近くの身の回りからは追い出す、といったことに主眼が置かれるのみで、鬼の存在自体を消滅させることは意識されていません。
これは神道の特徴でありまして、大祓詞に於きましても祓戸の四女神によりまして、罪穢れは、水によって希釈されるので、抹殺されるのではありません。
神道のおおらかな面がうかがえます。
さすれば、今猛威を振るっている新型コロナウィルスも、「病魔殲滅」ではなく、「病魔退散」の祈りの実践として「ウィズコロナ」、共存志向が神道の目指す道かもしれません。

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