人生の四つの苦として、生老病死が挙げられます。
生は、甘受できたと致しましても、あとはどれも嫌なものです。
その中でも老化は、ある年齢を過ぎるとだんだんできることが少なくなっていき、しかもその向かう先が見えているので、とても苦しいものです。
しかし医師によりますと、五十代頃から老化に対する鬱を発症される方が多いものの、峠を越えるとむしろ幸せを感じる方が多い由です。
それにはいくつも理由がありそうですが、一つには、それまで自分で必死に生きてきたという自負がある方でも生かされているという風に認識出るからだそうです。
また、十分使い込んだ自分自身の身体の賞味期限が切れることを納得されるからだそうです。
しかし、それらに加えてあたしたちが認識すべきことは、出来ることが少なくなってくるということは、また新しい身体を貸し与えられて新しい人生を謳歌する方向に動いていることだそうです。あたしたちの本体である魂は決して死なないのです。
生老病死の表面的な苦にもご神慮が含まれており、全てはうまくいっていると認識するのが肝要だそうです。

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