死後、人はやがて祖霊(それい)となり、さらには祖霊神(それいしん)として、この世の子孫の生活を見守っていて下さると考えてきました。
春分・秋分の日は、いずれも国民の祝日で、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」、「秋分の日」は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」とされていますが、かつては「春季皇霊祭」・「秋季皇霊祭」という祭日でありました。
今でも、宮中では春季皇霊祭・秋季皇霊祭が行われ、神武天皇を始め歴代天皇・皇族の御霊が丁寧にお祀りされます。
春分・秋分の日は、天文学的には太陽が黄経度(春分点)、180度(秋分点)を通過する日で太陽が真東から昇り、真西に沈むことから、ご先祖様との交流に相応しい日と考えられて来ました。
京都大神宮では、春分の日、秋分の日にそれぞれ春季祖霊祭と秋季祖霊祭を斎行しております。
なお、今年も春季祖霊祭を斎行いたしますが、新型コロナウィルスの感染予防のため、ご参列なさる方はマスクを付けられ、ソーシャルディスタンスを保ってご着席ください。

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