持統天皇五年(西暦691年)十月二十七日、「使者をつかわして新益京に、地鎮の祭をさせられた」と書かれております。
新益京とは現在の奈良県橿原市にある藤原京の別名で、持統天皇様にとってはご自分が造営なされる初めての都となる重要な土地です。
地鎮祭は土地神様への建築許可を願うものですが、祝詞に登場する神々は産土大神(うぶすなのおおかみ)、大地主大神(おおとこぬしのおおかみ)、埴安姫大神(はにやすひめのかみ)、屋船大神(やふねのおおかみ)の四柱の神様が多いようです。
産土大神は、その人が生まれた土地を守る神様です。
大地主神は、この土地を守護する神様のこと。
家を建築する許可はこの神様から受けます。
埴安姫大神は、埴土(粘土)の女神様で、陶器の守護神ともされる神様です。
そして、屋船大神は、古くから御殿を守護する神様と考えられてきた木の神様である久久能智命(くくのちのみこと)と草の神様である草野比売神(かやのひめのかみ)を指します。
京都大神宮でも地鎮祭をお受けしておりますので、ご希望の方は社務所にご連絡ください。

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