それに比べまして、日本は一面「虫の国」であります。
トンボなどは、元来熱帯地域に多いものでありますが、日本は温帯地域にある国の中でも特別で、種類もまことに多く、実に「トンボの国」まさに「蜻蛉洲(あきつしま)」です。
蝉もイギリスでは、南部に一種類いるだけのようですが、我が国では、約32種類いるようです。
この虫の世界をはじめ生き物の世界との親密なつながりの中で、日本人は家畜やペットのような動物に対しても家族の一員の様にやさしく扱ってきました。
それが高じて、現在ではロボットにまで名前を付けていとおしみます。
また、牛や馬につきましても大切にされ、丈夫に育つように病気平癒のためにと祈祷が各地でなされてきました。
日本人は、自然と人間との間に障壁を設けず、自然と一体となり、自然を友として暮らしてきました。
そして動物や自然の中にも神様を見出して大切にしました。
いわゆる八百万の神様です。
あたしたちは自然という神様に囲まれ活かして頂いているという想いを新たにしたいものです。

にほんブログ村



















