天石門別神(あまのいわとわけのかみ)は天孫降臨にも登場する神様です。
天石門別神(あまのいわとわけのかみは「宮殿の門を守護する神なり」と古事記には記されています。
また、古事記には「またの名をクシイワマド命、またの名をトヨイワマド命」とあります。
出入り口である門とは内と外の境界を司り、境界の外から侵入しようとするあらゆる災厄を防ぎ、人の平穏な生活を守る神様とされています。
古代では立派な門がある建物は、宮殿や社殿などの特別な建物に限られていました。
門は堅固な石で作られていたことから、本来の性格は石の堅固さを象徴とされていました。
その後は、石造りであるかどうかにかかわらず、どこの門にもこの神が宿ると考えられるようになりました。
悪鬼、悪霊を防ぐ門の神様として信仰されています。
ニニギ尊が地上に降臨されるときに、天照大御神様は随伴する主だった神々を選らばれた後、知恵の神ヤゴコロオモイカネ神、タヂカラオ命とともにアメノフトダマ命の子であるアメノイワトワケ神を加えられました。
役割は天照大御神様の霊魂の寄り代である鏡を大事に祀り、天孫が地上を統治なさる時に、その宮殿の出入り口の門にあって天孫にご奉仕し、悪霊の侵入を防ぐというものでした。
古くから宮廷には宮中八神をはじめ、様々な神々が祀られていました。
そうした主だった神様とは別に、宮殿に付属する井戸や竈の神様などとともに、宮殿の四方の門に御門の守護神として祀られていたのが、クシイワマド神・トヨイワマド神でした。
古くから岩戸には、神秘的な異界への出入り口という観念があったようです。
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