新型コロナウィルスの感染拡大がなかなか収束に向かいません。
古来より、日本人は、様々な疫病と闘ってまいりました。
医薬が発達していなかった頃、あたしたちが疫病と闘う術は、神様にお願いすることしかなく、それは、「厄神」を崇めての「厄神信仰」となりました。
六世紀になりますと、疱瘡(ほうそう)が伝わり、以来、疱瘡が疫病として最も恐れられてきました。
京都の八坂神社の御祭神は、須佐之男命(すさのうのみこと)でありますが、習合によりそうなったので、かつては、インドの祇園精舎の守護神であった、牛頭天王(ごずてんのう)でありました。
八坂神社が斎行する、疫病神を祓うお祭りが日本三大祭りの一つ祇園祭であります。
しかし、「古事記」では、「神の気(け)起こらず、国安らかに平ぎなむ」とありますように、疫病を起こすのも神様の仕業とし、たとえ悪神であっても、丁寧に祓い祀ることによりまして鎮まり、さらには守護神にも転じるとしております。
疫病を祓う術としましては、夏越の祓などに用います人形があります。
医学界の人々や為政者の人々に頑張って頂くとともに、あたしたちも神様に手を合わせ、神様に祓って頂くようお願いするとともに、この疫病もあたしたちの守護神にまでしてしまうように祈念するのも重要なのかもしれません。

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