その時、大国主神様には様々な課題が課せられます。
大国主神様はまず蛇の室に入れられ、さらにムカデと蜂の室にいれられたりされます。
その後、須佐之男命は鳴鏑(なりかぶら)を野原に射て、それを取ってくるようにと大国主神様に命じなさいます。
そこで大国主神様は野原に入られます。
すると須佐之男命様は火を放って野を焼かれます。
その時に、鼠が出てきて、大国主神様に「内はほらほら 外はすぶすぶ」と教えました。
「内は洞穴で、外は狭くなっている」といった意味です。大国主神様は大地を踏んで土の中の洞穴に落ち込み、そこに隠れて火が過ぎ去るのを待たれました。
火が去ってしまうと、先の鼠が鳴鏑を銜えて出てきて、大国主神様に捧げました。
こうして、大国主神様は須佐之男命の試練を克服して葦原中国の主宰神にまで成長なさります。
鼠は、古代社会では、救済者であったようです。
また、神様の使者というべき性格が与えられていたようです。

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