夏越の祓は、今年前半の半年間に知らず知らず心身についた穢れを清めて災厄を神様に祓って頂く神事であり、このあとの後半も無事に過ごせるようにと祈る行事であります。
古来、日本では、夏を迎えるこの時期、疫病が流行ることが多かったため、厄払いと無病息災のため、茅の輪くぐりが執り行われるようになったと考えられています。
夏越祓は、12月31日の年越祓と対になる神事で、この2つの神事をあわせて「大祓(おおはらえ)」と呼びます。
茅の輪くぐりは夏越祓で執り行われている一方で、一部の神社では年越祓でも行われております。
ところで、時々、茅の輪の笹を持ち帰られる方がおられますが、茅の輪くぐりの茅を引き抜き、持ち帰るのは、作法に反します。
茅の輪くぐりは、くぐる事によって参拝者の穢れや厄災を、茅の輪に移し清めるためのものです。
つまり、それを持ち帰る事は、自らの穢れや厄災を持ち帰るようなものなのです。

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