伊勢神宮内宮で八咫鏡をご神体として祀られます。
天照大御神様は、イザナギ命が日向の海で禊をした際に、左目をすすいだときに生まれた神様です。
「天照」は文字通り”天に照り輝く太陽”を意味しております。
美しい「日の神」の誕生を大いに喜んだイザナギ命は、自分の首に掛けていた玉飾りを天照大御神様にかけ「高天原を治めなさい」と命じられます。
こうして天照大御神様は高天原に住まれ、そこで田畑を耕し、養蚕を興して絹糸の生産法や織物の技術を授け高天原を統治されます。
天照大御神様は別称で「お伊勢さま」と呼ばれます。
天照大御神様が太陽神であることを象徴するのが有名な天岩戸神話です。
高天原における須佐之男命様の乱暴狼藉に怒った天照大御神様は天岩戸に隠れてしまわれます。
すると世の中は闇に覆われ、世界中でさまざまな災厄が生じました。
困った他の神様たちは天岩戸の前にさまざまお供え物を用意し、みんなで踊ったり騒いだり大笑いして天照大御神の関心を誘います。
騒ぎに興味をもった天照大御神様が天岩戸から出てこられると、世界に光が満ち溢れ、悪霊も鎮まり一切の災いも消え去りました。
日(太陽)は稲作とも深く関係しており、天照大御神様と稲の密接なつながりも神話で語られています。
例えば五穀起源神話ではツクヨミ命に殺された食物神(ウケモチ神)から生じた稲を高天原の田に植えて稲種とし、天孫降臨では地上に遣わした孫神(ニニギ尊)に稲種をもたされています。
天照大御神様は太陽神としての性格に加え、武力・軍事力に象徴される御力をも兼ね備えておられます。
伊勢神宮の遥拝所として設立された京都大神宮でも天照大御神様をお祀りしております。

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